【完】大キライなキミに片想い中。
「んじゃ、昼休み屋上で食べようね」
「うん、わかった」
キーンコーン―――
チャイムが鳴り、涼花と私は自分の席に着く。
てか、慧斗君の友達って……やっぱりチャラいのかな?
もし、そうだったら私苦手だな……。
いや、でも一緒に食べさせてもらうんだからそんなの言わない!
でもやっぱり不安……。
「相川」
「うわあ!!!?」
「あ、ごめん」
大希君に話しかけられ、ビックリしてしまった。
「あ、いや、ごめん!!ちょっと考え事してて……」
「ううん、それよりさ」
「ん?」
「メール、早速くれてありがとうね」
私はドキッとした。
もう……見てくれたんだ……。
私は大希君の笑顔で、さっきまでの不安なんて忘れていた。