【完】大キライなキミに片想い中。
「ただいまー」
玄関に入ると、大希が慌てて玄関に出てきた。
「翔希!どこに行ってたんだよ?それにびしょ濡れだし」
「……別に。ただの散歩」
「しかもそのタオル……」
俺が髪の毛を拭いていた、ピンクのタオルを指さす。
「由愛に借りた」
「はぁ!?何してたんだよ!!」
「だから、ただの散歩」
俺はめんどくさそうに風呂場の方に向かう。
シャワーでも浴びるか……。
「翔希、相川のことどう思ってんだよ」
大希が真剣な表情で問いかけてくる。
どう思ってるって……そんなの俺が聞きてぇーよ。
「ただの……チビかな」
とりあえず適当に答えた。