【完】大キライなキミに片想い中。
「まぁ……ちょっと色々あってな」
「もしかして……由愛ちゃんとか翔希のこと?」
悠麻はベットに座る。
「え……」
悠麻は俺の心を見透かしたように言った。
「今日、翔希が朝早くに学校にきて、由愛ちゃんのクラスに行ってたみたいだから」
「……もう、どうしたらいいのかわかんなくなってさ」
「俺も。俺さ、由愛ちゃんに告白したけど答えわかってるから、返事聞けなかったんだよね」
悠麻が儚く笑う。
「………でも、もう1度ぶつかってみようと思う」
「え?」
「やっぱりさ、ちゃんとフラれないと、諦められないもん」
「悠麻……」
「もう由愛ちゃんが幸せならたとえ、彼氏になれなくても、友達でいいかなって」
そう言う悠麻が大人に見えた。