【完】大キライなキミに片想い中。
ガチャ―――
涼花が屋上の扉を開く。
その瞬間、涼しい風が頬を撫でた。
「気持ちいい……」
「ほんと、屋上ってこんなに気持ちいいんだね」
涼花の言葉にうんうんと頷く。
「あ、涼花ーっ!!!」
すると、聞き覚えのある声が聞こえた。
それと同時にすごい足音がする。
「………きた」
涼花がつぶやくように言ったとき。
「涼花ぁーっ!会いたかったあああ!!!」
「うわあっ!」
先に屋上に来てた慧斗君が涼花に抱き着いたのだった。