【完】大キライなキミに片想い中。




「さ、私も教室に帰るか」


と、立ち上がったとき。


「きゃ…っ!」


誰かに腕を掴まれた。


「ちょ、離してっ」


「大人しくしろ、俺だから」


顔を見なくても声でわかった。


「翔希君……?」


「おう」


翔希君は私の腕を解放した。


「あれ、散歩は?」


「帰ってきた」


「ふぅーん、そっか」


なんか、顔を見れない……。


「お前、何で目合わせないんだよ」


ギクッ……。
バレてたんだ……。
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