【完】大キライなキミに片想い中。
中に入ると、小柄の可愛い感じの男の子がこちらに向かって手を振っていた。
「涼花ちゃ~ん、ここだよーっ」
「あ、悠麻君だ」
涼花はその悠麻君という男の子のところへ歩いていく。
ゆ、悠麻って誰……?
聞いたことないなぁ……。
私はどうしたらいいのかわからず、涼花の後ろに隠れる。
「お、涼花ちゃんの後ろにいるのってもしかして由愛ちゃん?」
「へっ!?」
なななな何でこの人私の名前……。
「俺、慧斗と同じクラスで親友の吉川悠麻!よろしくね!」
笑顔で差し出された手をおそるおそる握る。
悠麻君は染めているのか、茶髪で小柄でまつげが長くて女の子みたいな顔立ち。
絶対、そのへんの女の子より可愛い……。