【完】大キライなキミに片想い中。
第9章-通じ合う心-
涼花の作戦
「由愛、今日の放課後空いてる?空いてるよね?」
「へ……?まぁ、うん」
次の日、涼花が目を輝かせて言った。
「よし、デートに行こう!」
「う、うん」
涼花とデートは楽しいから好き。
「お、言ったわね?絶対だからっ!」
「う、うん……?」
今日の涼花、何だかテンション高い……?
「あ、そうそう。メールした?」
「あ、うん、したよ」
「結構続いた?」
「いや、一言しかやり取りしてない」
結局あのあと返信きて、何て返したらいいのかわかんない内容だったから、返信しなかったんだよね。
「はぁ!!?おやすみ、まで続けなさいよ!!」
「ご、ごめんなさい」
そんなこと言われてもねぇ?涼花さん。
私、男の子とメールするの慣れてないんだもん。
「私、由愛の恋を本気で応援するって決めたんだからっ!頑張ってよ?」
涼花………。