【完】大キライなキミに片想い中。
すると慧斗君が戻ってきた。
「つーか、翔希は?」
悠麻君に問いかける。
「あぁ、翔希は昼飯食う気にならねぇーからって教室にいる」
「そっか、じゃ4人ってことだな!早く食おうぜ」
翔希って……まだお仲間がいたんだ。
私、他のクラスの人全く知らないからなぁ……。
誰か全くわかんないや。
「「「「いただきまーす」」」」
4人で手を合わせた。
私はお母さんの手作り弁当を黙々と食べる。
「うわぁ~……由愛ちゃんの弁当美味そーっ!」
悠麻君が興味しんしんに私のお弁当を見る。
「あ、ありがとう」
「ねー、卵焼きもらっていい?」
「へ!?あ、うん!!」
私が承諾すると悠麻君は私のお弁当箱から卵焼きを奪った。
「ん!!!超美味しい!!」
悠麻君は満足そうに笑う。
うちのお母さん、料理が得意なんだよね。
私、お母さんの手作り料理大好き。