【完】大キライなキミに片想い中。
「由愛ちゃんのお母さん、料理上手いんだね」
「まぁ……うん」
「こら、悠麻。相川が困ってるだろ」
慧斗君が悠麻君に注意する。
「ちぇっ、由愛ちゃんと仲良くなりたかっただけなのに」
悠麻君の言葉が嬉しかった。
私と仲良くなりたいって思ってくれる人、いるんだね。
「悠麻君、よかったら仲良くして下さいっ」
私は思い切って言った。
「ほんとに!?やばい、すげぇー嬉しい!!!」
「うわあ!??」
悠麻君が私をハグした。
ちょ、私、男の子にこんなことされたことないから…どうしたらいいのかわかんない!!
「おい、悠麻。あんまり相川困らせるなって言ってるだろ」
「だって、由愛ちゃんに仲良くしてって言われたんだよ!?超嬉しくてつい……」
「はぁ……。ほんと相川ってモテるな」
慧斗君がため息混じりに言った。