【完】大キライなキミに片想い中。
「じょ、冗談はもういいって……っ」
「冗談なんかじゃねぇーよ」
翔希君は私の目をじっと見つめた。
視線を逸らすのを許さないみたいに。
「好きじゃなきゃ、お前にチョコレートなんてあげたりしねぇーよ」
「………っ」
「公園に行った日は、お前のこと好きじゃないとか言ったけど、あんなのただの照れ隠しだし、噴水に入ってペンダント探したのも、悠麻と由愛が仲良くしてるの見て妬いたのも、全部全部、お前が好きだからだよ」
「翔希君……」
すごく嬉しくって涙が溢れてきた。
「私も……っ、私も翔希君のこと、好き」
私は溢れる想いを伝えた。
「ウソ....マジで!?」
私はうんうんと頷く。
「ヤバい…っ、すげぇ嬉しい……っ!!」
「きゃ……っ!?」
翔希君は私を優しく抱きしめた。