【完】大キライなキミに片想い中。
第10章-幸せと急展開-
幸せの報告
「じゃあいってきまーすっ」
「いってらっしゃい」
お母さんに見送られ、玄関を出る。
すると-――
「おせぇーぞ」
「しょ、翔希君!?な、何で!?」
家の前に翔希君がいた。
帰りは一緒にって約束したけど登校は約束してなかったよね……?
「どうせ暇だし、迎えにきた」
「え!?」
「てか毎朝迎えに来る」
え……!?
「そ、そんな悪いよっ」
「気にすんな。彼氏なら当然だろ?」
か、彼氏……。
そっか、翔希君は私の“彼氏”なんだ……。
なんだか実感わかないなぁ……。