【完】大キライなキミに片想い中。
「それに由愛が他の男に襲われたら困るし」
「お、おそ……っ!?絶対ないよ!!」
私なんて可愛くもないしスタイルもよくないし、絶対ありえないよ!!
「由愛、自覚しろよな」
「へ?」
「自分が可愛いってこと」
か、可愛い!!?
翔希君の言葉に失神しそうになる。
「由愛は無防備すぎて見ててヒヤヒヤする」
「む、無防備じゃないよ!?」
「はぁ……まぁいい。早く行くぞ」
翔希君は私の手を引いて歩き始めた。
翔希君、何で呆れてるの!?
私、何か変なこと言ったかな!?
てか手!!!
私のこの鼓動の速さが伝わりそう……っ。