【完】大キライなキミに片想い中。
【翔希サイド】
「翔希おはよーっ!!」
教室に入ると悠麻と慧斗が駆け寄ってきた。
「ねぇ、今日手繋いで登校してたよね?ってことはそういうことだよね?」
悠麻が興味津々に聞いてくる。
「あぁ、付き合うことになった」
「やっと付き合ったか。お前ら見てたらじれったくてしょうがなかったよ」
慧斗がため息混じりに言う。
「どういうことだよ」
「俺も涼花も悠麻も大希も、相川の気持ちわかってたってこと」
あ、その言葉………。
今朝、家出る前のこと。
『そろそろ行ってくるわ』
俺が家を出ようとしたとき。
『相川のお迎えにでも行くの?』
『は、何でわかったんだよ』
大希には昨日のこと言ってない、よな?