【完】大キライなキミに片想い中。






「翔希も見ぃひんうちに、身長も伸びとるし、雰囲気変わったな。しかもこんな可愛い彼女つくりよって」


零夜は由愛に少し近づいた。


「どーも、翔希と中2まで同じ中学やった、大垣零夜です。よろしくな」


零夜はそう言って、由愛の肩に手をポンっと乗せた。


「ひゃ……っ」


由愛はビックリして声を発する。


「なんや、めっちゃ可愛いやんけ。俺の女にならんか?」


「は?零夜ふざけんなよ。由愛は俺の女だ」


「ふぅーん……“ゆま”って名前なんや」


零夜はまじまじと由愛を見つめる。


「まぁ、ええわ。とりあえず俺は翔希にリベンジしに来たんや」


「零夜、俺もう喧嘩とかする気ないから。バカバカしいし」


「は!?お前、約束破る気か!?」


零夜は俺の胸ぐらを掴む。
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