【完】大キライなキミに片想い中。
転校生の零夜君
次の日の朝。
「ねぇねぇ、由愛!今日うちのクラスに転校生来るらしいよ!!」
涼花がハイテンションで言ってきた。
「そうなんだ?どんな人なんだろうね」
「噂によると、大阪から転校してきた少しチャラい男子らしいよ!」
「え」
私は涼花の一言で固まった。
も、もしかして……それって……
「はーい、席に着けー」
担任が教室に入ってきたため、私と涼花は席に着く。
「今日はうちのクラスに転校生が来ている。入ってくれ」
ガラガラ―――
先生の声で教室に入ってきたのは……
「どーも、大垣零夜です!大阪から転校してきました!みんなよろしくー!」
やっぱり、零夜君だった。
「あ、由愛ちゃんやん!!同じクラスとかめっちゃ嬉しいわ!!」
大垣君は私を見て大声でそんなことを言う。