【完】大キライなキミに片想い中。
「じゃ、そろそろお開きにするか」
慧斗君が立ち上がる。
「えーっ!?もうちょっと由愛ちゃんと……」
「俺だって涼花ともっといたいけど……我慢だ我慢!わがまま言うな!」
ふふ、コントみたい。
「じゃ、教室まで一緒に帰ろうぜ」
慧斗君が言った。
「うん、そうね」
そして4人で教室へ。
「な、慧斗。また4人で食べような!!!」
悠麻君が慧斗君に可愛い笑顔を向ける。
「はいはい。……あ、涼花。また2人きりで食べようぜ」
「そうだよ!私のことは気にしないで!ね?」
いつも罪悪感を感じていた。
涼花だって本当は2人きりで食べたいはずなのに……。
「……わかった。次は2人で食べようか」
「やったぁぁぁ!!!!涼花、愛してるっ!!!」
廊下で大声で叫びながら一目を気にせず、涼花に抱き着く慧斗君。
「や…っ、やめてってば!!」
「大好きーっ!!」
慧斗君と涼花、なんやかんや言って仲良しだよね。
羨ましいなぁ~……。