【完】大キライなキミに片想い中。
「涼花……本当にありがとう」
私は涼花がいなかったら一生前に進めてなかったかもしれない。
「お節介かもしれないけど、さ。由愛は私の大事な親友だもん、幸せ願うに決まってるじゃん」
「……私、翔希君を放課後呼び出してみる!」
「あ、ちょっと待って。確か翔希君、由愛とゴタゴタしてから学校に来てないみたいよ?」
え!?
「だから多分、今日も学校来てないよ」
う、ウソ………。
「じゃあ明日には学校来るように言おう!」
「うん、それでいいと思うよ」
それまで、自分の言いたいこと整理しよう。
キーンコーン―――
予鈴が鳴り、私と涼花は5時間目の授業の準備をする。
それにしても……知らなかった。
翔希君が学校に来てないなんて……。