【完】大キライなキミに片想い中。
「あ!アザラシ可愛い~っ!!!」
水族館は癒しの館だ……。
「あ、もうすぐイルカショーやるみたいだぞ」
「え!行きたい!!」
私は子どもみたいにスキップ混じりでイルカショーの行われる場所に向かった。
「イルカショー早く始まらないかな!」
「落ち着けって由愛」
「えへへ、だって……」
『まもなく、イルカショーを開催いたします。9番フロアにお集まりください―――』
はしゃいでいると、そんなアナウンスが流れた。
「もうすぐだって!!」
イルカショー楽しみっ!!
翔希君はそんな私を見て呆れながらも優しく微笑んだ。