【完】大キライなキミに片想い中。
「あ、そろそろ喫茶店見えてきたよ」
「ほんとだ!」
数メートル先に古風な雰囲気の喫茶店が見えてきた。
「へぇ~……こんなとこに喫茶店あるなんて知らなかったなぁ……」
「俺は落ち着きたいときとか、ここによく来るんだ」
「そうなんだ……。」
なんか想像できるな~……。
「じゃ、入ろうか」
カランコロン―――
大希君が喫茶店の扉を開くと、ベルが鳴った。
「あら、大希君いらっしゃい」
30代ぐらいの女の店員さんが出てきた。
「こんにちは」
大希君、常連なんだな……。
「あら、今日は彼女連れてきたの?」
「え!?あ、あの私……」
「彼女はいつも話してたクラスメイトの子です」
慌てる私をフォローしてくれた大希君。
……てかいつも話してたって!?