【完】大キライなキミに片想い中。
「さ、そんなことしてないで早く写しなよ?間に合わないよ」
「あ、うん!じゃあしばらく借ります!」
私はそう言って大希君のノートを見ながら、課題を仕上げた。
「よし、終わった!」
見事、朝のホームルームが終わるまでに終わった。
「お、おめでとう。これで提出できるね」
「うん!大希君のおかげだよっ!あ、これありがとうね」
私は借りていたノートを大希君に返す。
「どういたしまして。また困ったらいつでも言ってね」
「うん!」
大希君は本当に優しい。
大希君とは席替えで隣になって初めて喋った。
それから話すようになって、やってくるの忘れた課題を見せてくれたり、わからない問題の解き方を教えてくれたり、何回もこうやって私のピンチを救ってくれた。
………まぁ、今回は私が宿題やってこないのが悪いんだけど。