【完】大キライなキミに片想い中。
………しかし、悲劇は起こったのです。
キーンコーン―――
授業の終わりを告げるチャイムが鳴り、休み時間になる。
さっきのことを涼花に話した。
「……もう、あの人ほんとありえない……。」
「翔希君のこと知らなかったんだ?由愛、平岡のこと好きだから知ってるのかと思ってた」
「そんなの知らないよ………私大希君しか興味ないもん」
「まぁ、私も慧斗と仲良いから翔希君のこと知ったんだけどね」
はぁ……それなら言ってよ~……。
「でもあの双子は結構有名じゃない?かっこいいし」
「まぁ、それはそうだけど……」
私、噂とか全く耳に入ってこないもん。
そういうのに敏感じゃないし。
すると―――