【完】大キライなキミに片想い中。
て、てかクラスのみんな見てるし……!!!
私は力いっぱい翔希君の腕を振り払った。
「あの……っ私はもう翔希君とは関わる気ないから……!大希君も困ってるし!」
大きな声で翔希君に言う。
「ふぅーん、自分の好きなヤツのためなら大声も出せるんだ?」
翔希君が耳元でささやく。
「…………っ」
「まぁ、いい。じゃ、またね。由愛」
翔希君は手をひらひらさせながら私のクラスを出て行った。
はぁ……何なんだろう、あの人。
「相川、ごめんな?翔希が困らせて」
大希君が優しく声をかけてくれる。
「ううん!大希君が謝ることないよっ」
そう、悪いのはあの人。
大希君は何も悪くないっ!