【完】大キライなキミに片想い中。
「俺、本気で由愛ちゃんに惚れたんだから、絶対好きになるなよ!」
「はいはい、俺、あんな色気ないヤツ別に好きにならねぇーから」
悠麻、アイツに惚れたのか。
まぁ、俺には関係ねぇしな。
ただ、からかうのが面白いってだけ。
俺って可愛い系の女より、色気のある大人っぽい女の方がタイプだし。
「はぁ……でも大希って結構強敵だよなぁ……由愛ちゃんも大希のこと好きそうだし」
「てか悠麻、いつの間に相川に惚れたんだよ?」
慧斗が問いかける。
「昨日の昼休み!いちいち反応とか可愛すぎて惚れた。あれはやばいよ」
「まぁ、相川は小学校のときからすでにモテモテだったわ」
慧斗が言うと、悠麻は納得したようにうなずく。
「あーもう、由愛ちゃんに会いたい!今日、昼休み慧斗と涼花ちゃん一緒に食べるんでしょ?なら、由愛ちゃん1人だよね!?」
「あぁ、そうかもな」
「よし、誘ってみよーっと!」
一緒に昼飯か。
「なぁ、それだったら俺も行く」
「翔希も?まぁ、2人きりって恥ずかしいからいいけど」
ふ、昼休み楽しみだな。