恋人たちのパンドラ【完】
あの日から繰り返された駅への道のりは、二人の距離をだんだんと近づけた。

駅への道のり以外でも二人で会うようになるには時間はかからなかった。今となっては二人で歩くときには自然に手がつながれているような状態だ。

「壮介、ちょっと本屋さん寄りたいんだけど」

「OK。俺もちょうど欲しい本があったんだ」

そう言って二人はカフェが併設されている大型の書店に向かった。

「じゃあ俺、適当に選んだら、そこでコーヒー飲んでるからゆっくりして」

そう言い残して壮介は自分の目的の本を探しに向かった。

悠里もあまり待たせても悪いと思い目的の本を探しに向かった。
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