恋人たちのパンドラ【完】
「徳永さん―!3番、三国から~」
違う部署の営業マンから電話が回された。
悠里は展示会のみの担当のはずだ、電話がかかってくるなら相手は確実に壮介だ。
「すいません、三国の担当私じゃないんで担当もどったら折り返しすると伝えてください」
普段なら電話で自分でそのように伝えるのだが、壮介とまともに話ができる自信がなかった。
しばらくして内線で電話が回ってきた。
「やっぱり、徳永さん出せって、申し訳ないけど代ってくれる?」
自分と関係ない電話で時間を取られた営業マンは不服そうに電話を変わるように伝えて来た。
(仕方ない・・・)
意を決して受話器をとった。
「お待たせいたしました――」
そう言った瞬間
違う部署の営業マンから電話が回された。
悠里は展示会のみの担当のはずだ、電話がかかってくるなら相手は確実に壮介だ。
「すいません、三国の担当私じゃないんで担当もどったら折り返しすると伝えてください」
普段なら電話で自分でそのように伝えるのだが、壮介とまともに話ができる自信がなかった。
しばらくして内線で電話が回ってきた。
「やっぱり、徳永さん出せって、申し訳ないけど代ってくれる?」
自分と関係ない電話で時間を取られた営業マンは不服そうに電話を変わるように伝えて来た。
(仕方ない・・・)
意を決して受話器をとった。
「お待たせいたしました――」
そう言った瞬間