恋人たちのパンドラ【完】
「川端――!川端!」

「およびでしょうか?奥様」

「壮介の周りを調べなさい。とくに女性関係」

「わかりました」

川端に指示を出した美津子は、ギリギリと歯を食いしばり一点を見つめていた。

「あなたの好きにはさせないわ、ますますあの女に似てきて腹立たしい」

そう冷たく呟いた。
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