恋人たちのパンドラ【完】
(4)魔女の足音
何も知らない壮介が北米に出張している間、悠里を取り囲む状況は一変していた。
体調が悪くベッドで横になっていた悠里のスマホに知らない番号から着信があったのは、まだ壮介が出張に旅立つ前だった。
一度は知らない番号だったので、応答せずにいたが何度も同じ番号から着信があるので悠里は思い切ってスマホをタップして応答した。
「もしもし・・・」
「徳永 悠里さんの携帯でよろしいでしょうか?」
電話口の落ち着いた男性の声で悠里は名前を確かめられた。
「はい。あの、すみませんどちら様でしょうか?」
声を聞いても誰の顔も浮かばない悠里は思い切って名前を聞いた。
体調が悪くベッドで横になっていた悠里のスマホに知らない番号から着信があったのは、まだ壮介が出張に旅立つ前だった。
一度は知らない番号だったので、応答せずにいたが何度も同じ番号から着信があるので悠里は思い切ってスマホをタップして応答した。
「もしもし・・・」
「徳永 悠里さんの携帯でよろしいでしょうか?」
電話口の落ち着いた男性の声で悠里は名前を確かめられた。
「はい。あの、すみませんどちら様でしょうか?」
声を聞いても誰の顔も浮かばない悠里は思い切って名前を聞いた。