恋人たちのパンドラ【完】
「私は、碓井家につかえます川端と申します。本日は奥様が徳永様にお会いしたいとのことでご連絡差し上げた次第でございます」
「壮介のお母様・・・」
(一体どういうことだろう)
「さようでございます。つきましては明日、こちらにお越しいただきたいのですが」
「そう言われましても、今ちょっと体調が悪くて・・・」
「では、わたくしどもがそちらに出向いてお話いたしましょう」
「いえ、こちらに来られても困ります」
壮介の母親と言うことは三国の社長夫人だ。こんな狭い部屋に招き入れるわけにはいかない。
川端と名乗った男は言葉は丁寧だが、相手に他の選択肢を与えずに会話を進めてくる。
どこか慇懃無礼な感じが否めない。
「壮介のお母様・・・」
(一体どういうことだろう)
「さようでございます。つきましては明日、こちらにお越しいただきたいのですが」
「そう言われましても、今ちょっと体調が悪くて・・・」
「では、わたくしどもがそちらに出向いてお話いたしましょう」
「いえ、こちらに来られても困ります」
壮介の母親と言うことは三国の社長夫人だ。こんな狭い部屋に招き入れるわけにはいかない。
川端と名乗った男は言葉は丁寧だが、相手に他の選択肢を与えずに会話を進めてくる。
どこか慇懃無礼な感じが否めない。