恋人たちのパンドラ【完】
「あなたのことは調べさせてもらいました。9年前壮介さんとお付き合いしていたことも。そして他の男にいれあげて、妊娠し堕胎したことも」
「そ、それは、違います」
「なにが違うの?当時あなた達とボランティアをしていた人に聞いたんだから確かだわ。それにあなた・・・」
悠里は息をのむ
「子供が産めないんですってね。そんな大きな欠陥のある人を我碓井家に迎えるわけにはいきません。
あなたは自分のした過ちに当然の報いを受けているのだから仕方ないとして、どうしてそれを私達まで一緒に背負わなければならないの!」
悠里は言い返す言葉もなくただハンカチを握りしめ、吐き気に耐えていた。
(欠陥・・・・そう思われても仕方ない、だけど)
「壮介さんにはしかるべき方との縁談が進んでいます。年内に結納までは済ませる予定ですの。そんな大事な時にあなたのようなどこの馬の骨か分からない『あばずれ』に引っ掻き回されたくありませんわ」
次々と浴びせられる辛辣な言葉に耐えられなくなりついには、その場でえずいてしまう。
「そ、それは、違います」
「なにが違うの?当時あなた達とボランティアをしていた人に聞いたんだから確かだわ。それにあなた・・・」
悠里は息をのむ
「子供が産めないんですってね。そんな大きな欠陥のある人を我碓井家に迎えるわけにはいきません。
あなたは自分のした過ちに当然の報いを受けているのだから仕方ないとして、どうしてそれを私達まで一緒に背負わなければならないの!」
悠里は言い返す言葉もなくただハンカチを握りしめ、吐き気に耐えていた。
(欠陥・・・・そう思われても仕方ない、だけど)
「壮介さんにはしかるべき方との縁談が進んでいます。年内に結納までは済ませる予定ですの。そんな大事な時にあなたのようなどこの馬の骨か分からない『あばずれ』に引っ掻き回されたくありませんわ」
次々と浴びせられる辛辣な言葉に耐えられなくなりついには、その場でえずいてしまう。