恋人たちのパンドラ【完】
悠里はまるで雷に打たれたように、自分の思いの矛先が間違っているのかもしれないと初めて気が付いた。
「私が壮介を苦しめてるの・・・?」
「俺は責任感で一緒にいたいと言っているわけじゃない。
俺は本来我儘な男だから。
俺のためにお前に一緒にいてほしいんだ」
熱い真剣なまなざしで壮介に見つめられて悠里の心は激しく揺さぶられた。
「一緒にいて、いいの?」
小さな震える声で悠里が尋ねる。
「俺以外の誰の許可がいるんだ?」
熱く鋭かった目が今度は優しく細められた。
悠里の好きな壮介の笑いジワを目にした瞬間―――
悠里は自ら壮介の腕の中に飛び込んだ。
「私が壮介を苦しめてるの・・・?」
「俺は責任感で一緒にいたいと言っているわけじゃない。
俺は本来我儘な男だから。
俺のためにお前に一緒にいてほしいんだ」
熱い真剣なまなざしで壮介に見つめられて悠里の心は激しく揺さぶられた。
「一緒にいて、いいの?」
小さな震える声で悠里が尋ねる。
「俺以外の誰の許可がいるんだ?」
熱く鋭かった目が今度は優しく細められた。
悠里の好きな壮介の笑いジワを目にした瞬間―――
悠里は自ら壮介の腕の中に飛び込んだ。