恋人たちのパンドラ【完】
***
マンションの電子キーを壮介が解除すると、悠里を先に入るように促した。
「おじゃまします」
そう言って、靴を脱ぎそろえようと屈むときにバランスを崩しかけた。
「あっ」
「お前!」
とっさに壮介が腕をつかんだので、たおれずに済んだが壮介は目を細めて
「注意力がなさすぎ。妊婦なんだから気をつけて」
そういって、悠里の靴を綺麗に揃えてくれた。
リビングへ続くドアを開けるとガラスの向こうにきらきらと都会の夜景が広がっていた。
悠里は玄関からの明かりだけで、窓に近づき夜景を眺める。
今朝までいた四国の風景とのあまりにも違いすぎる光景にため息が漏れた。
ぱっと明かりが灯されてそれと同時に隣に壮介が立った。
マンションの電子キーを壮介が解除すると、悠里を先に入るように促した。
「おじゃまします」
そう言って、靴を脱ぎそろえようと屈むときにバランスを崩しかけた。
「あっ」
「お前!」
とっさに壮介が腕をつかんだので、たおれずに済んだが壮介は目を細めて
「注意力がなさすぎ。妊婦なんだから気をつけて」
そういって、悠里の靴を綺麗に揃えてくれた。
リビングへ続くドアを開けるとガラスの向こうにきらきらと都会の夜景が広がっていた。
悠里は玄関からの明かりだけで、窓に近づき夜景を眺める。
今朝までいた四国の風景とのあまりにも違いすぎる光景にため息が漏れた。
ぱっと明かりが灯されてそれと同時に隣に壮介が立った。