恋人たちのパンドラ【完】
壮介は席に戻ると、悠里の手をギュッと握った。

「みんな、色々苦しんでたんだね。みんなが幸せになるって難しいことだと思うけど、少しでもすべてがいい方向に向かうといいね」

そう言って、二コリとほほ笑んだ悠里の額に壮介が優しく唇を押しつけた。

「俺はお前がいれば大丈夫だ。幸せになろう」

そいいって、額と額をくっつけて、お互いの顔を覗き見くすくすと笑った。

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