恋人たちのパンドラ【完】
そろりと大きな男らしい手が、キャミソールの裾から侵入してくる。

悠里のそれほど大きくない二つのふくらみの片方を優しく揉みしだく。

ふれられた‘そこ’は素直に反応して小さな突起がキャミの上からでもわかるほどだ。

「これ、やっぱり邪魔なんだけど」

そうすけが悠里に言うが、悠里は頑なに首を振った。

「だって、はずかしい―――」

悠里がまだ話している最中だというのに、壮介はその突起をキャミごと口に含んだ。

「きゃ、ぁん・・・」

急な刺激に言葉にならない声が悠里の口から出た。

「こっちのほうが、断然エロい」

壮介の口に含まれたその部分だけ、濡れていてその下にある突起を透けさせて露わにしていた。

「そ、そういうこと言わないで!」

恥ずかしそうに両手で顔を覆い、いやいやと首を振る。

そのしぐさがなおも壮介の気持ちを煽るなどとは思いもしないで。
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