恋人たちのパンドラ【完】
壮介は耳元に唇を移動させると、
「ごめん、俺もう限界――」
そういって悠里の手を自分自身へと導いて触れさせた。
手に触れた‘それ’が何か理解した悠里は、身体ごと‘ビクリ’とさせて大きく目を見開き壮介を見つめた。
悠里のうるんだ瞳を見つめる壮介は
「やっと9年前の約束を果たしてもらえる」
そう切なそうに呟くと、悠里に自身を擦りつけ、そしてゆっくりと押し入って行った。
「やぁ、ん・・っ、いたぁい」
思ったよりも狭い入口に、悠里の痛がる声が上がる。
悠里の顔を見ると唇をかみしめ、きつく閉じた目からは涙が一筋流れ落ちた。
「久しぶりなのか?悪い、優しくする」
そう言って、できるだけそっと悠里の中へと進める。
「大丈夫か?」
あまりにも痛そうな悠里を見て壮介は心配になって聞く。
「大丈夫。大丈夫だからちゃんと最後まで――」
明らかにやせ我慢だと分かる表情だったが、壮介はこのとき悠里のことまできちんと頭が回っていなかった。
9年越しの自身の思いが果たされることに胸がいっぱいで・・・。
「ごめん、俺もう限界――」
そういって悠里の手を自分自身へと導いて触れさせた。
手に触れた‘それ’が何か理解した悠里は、身体ごと‘ビクリ’とさせて大きく目を見開き壮介を見つめた。
悠里のうるんだ瞳を見つめる壮介は
「やっと9年前の約束を果たしてもらえる」
そう切なそうに呟くと、悠里に自身を擦りつけ、そしてゆっくりと押し入って行った。
「やぁ、ん・・っ、いたぁい」
思ったよりも狭い入口に、悠里の痛がる声が上がる。
悠里の顔を見ると唇をかみしめ、きつく閉じた目からは涙が一筋流れ落ちた。
「久しぶりなのか?悪い、優しくする」
そう言って、できるだけそっと悠里の中へと進める。
「大丈夫か?」
あまりにも痛そうな悠里を見て壮介は心配になって聞く。
「大丈夫。大丈夫だからちゃんと最後まで――」
明らかにやせ我慢だと分かる表情だったが、壮介はこのとき悠里のことまできちんと頭が回っていなかった。
9年越しの自身の思いが果たされることに胸がいっぱいで・・・。