交わらなかった平行線



『のろけか、
りなと付き合ってんだから、
好きな人いて当たり前だろ、あほか』

あ…、
彼に好きな人がいるって言ったんだ…。

違うんだよ、
私じゃない人を、
彼は好きなんだって…。

『りなじゃなくて、
誰か他の人を好きなんだよ』

『ほらー、
何となくわかるじゃん!
あ、今他の人のこと考えてるなーとか!』

『違う学校だし、
好きな人がいてもしょーがないか!』

ダメって思っても、
次から次に言葉が溢れた…。

私はもう、
好きすぎて苦しいです…。
< 11 / 105 >

この作品をシェア

pagetop