交わらなかった平行線



これが、
一番の間違いだったんだ。

私が、
してはいけない間違い…。


『じゃあ、今日はありがとう』

『あ…、はい』

私は、
何をしたんだろう。

それは、
友達に聞いてわかった事だった。


『あんたそれ、
ヤったって事だよね?』

『ヤった…?』

『そう、知らない人なら、
レイプになるかもね』

"ヤった"

"レイプ"

私の頭には、
わからない単語がいくつも並んでいて。

ただ、
友達の表情から読み取れたこと、
それは、
"軽蔑"だった…。



*りょう、今日会えませんか?*

唯一信じれるのは、
9年を共にしてた、
りょうだった。

りょうだったのに…、
信じてたのに…な…。


ねぇ、
りょう?

私があの時、
真実を告げてなければ、
貴方は側にいまでもいてくれましたか?

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