太陽とひまわり。
太陽くんはあたしが歩き出すと1テンポ遅れて歩き出した。
あたしの答えを待ったかのようだった。
「兄貴、ありがとう」
月くんの所へ辿り着くと月くんは太陽くんにお礼を言った。
あたしはそのお礼を聞いて心が潰れそうになった。
まるで、別れてくれてありがとうと言ってるように聞こえたから。
「では、誓いのキスを」
式は黙々と終わり、終盤だ。
ベールが取り払われ、月くんを見上げる。
一生愛することを誓うキス。
月くんの顔が近づいてくる瞬間、目だけで太陽くんを見た。
そして目を閉じてキスをした瞬間、涙が一気に溢れた。
あたしは彼を裏切ったんだ。