Light of hope Ⅲ【完】番外編5?up
「だろ?分かったら、さっさと帰って甘やかしてもらえ」
そう言いながら私を部屋の外へと追いやる恭輔。
その顔は明らかに楽しんでるでしょ……と思わずにはいられないぐらい緩んでいた。
だけど、恭輔の言うことは最もだ。
「……うん。また何かあったら来るね」
「ああ、いつでも来い。甘やかしてやる」
最後にふっと優しく微笑んだ恭輔に頭を撫でられ、会社を後にした。
勢いで出て行ったことを謝って、素直な気持ちをぶつけてみよう。
心の中で意気込むと、タクシーを拾って家へと急いだ。