Light of hope Ⅲ【完】番外編5?up
「それに、私だって好き好んで裏に踏み込んだりしないよ」
蓮の隣の居心地の良さを知ったからね。
「あぁ、怒鳴って悪かった…」
「ううん。心配してくれたからこそなんだから」
ふっと微笑んで蓮に抱きつけば優しく包み込んでくれる。
やっぱり蓮の腕の中は安心する…。
「……由美を失うのが怖い」
珍しく弱音を吐く蓮。
私の肩に顔を埋め、甘えるように擦り寄ってくる。
「大丈夫…離れていかない。私だって蓮がいなくなったら生きていけないから」
死ぬ以前に寂しくて私が私でいられない…。
「…ずっと一緒にいてね」
「一生手放すつもりはねぇ」
蓮がいれば私は私でいられる…闇に飲まれず生きていける。
蓮の隣で温かい仲間と共に光の中を生きていこう。
〈fin〉