Light of hope Ⅲ【完】番外編5?up
目の前に飾られるウエディングドレスに、興奮を隠しきれず口元が緩む。
これを…着るんだ。
女の子の誰もが着てみたいと願うウエディングドレスを見て、確かにと納得する自分がいる。
昔の私は縁のないものだと興味すら湧かなかったけど…今は早く着てみたくて仕方がない。
後ろに控えていたお手伝いさんに促され、手伝ってもらいながらゆっくりと袖を通す。
ウエディングドレスを着た私は鏡を見る間もなく、一流のブライダルスタイリストの手によって飾られていく。
結婚式という一生に一度の晴れ舞台のために。
「これ…私?」
かなりの時間をかけて仕上げられ、鏡を見た私は呆然と呟く。
変装をして潜入をする時に自らヘアメイクをしたことはある…けど、こんなに変わったことはなかった。
……素材を隠さず、引き立てるヘアメイク…か。