Light of hope Ⅲ【完】番外編5?up




さて、どう逃げようか……なんて考えるまでもないか。



「強行突破しかないんだよなぁ…」



駒がいないこの状況では、何ともならない。



……こんな動きにくい服、ましてや靴だってヒール。



それでも…やるしかない。



飾りとして手近に置かれていたワインボトルを手に取り、恭輔のいるであろう方を伺い見る。



大分入口から離れたな…。



壁に沿って人の影に身を隠しながら、入口へと早足で向かう。



途中までは順調に進めていたが、入口に近づくにつれて人が疎らになっていった。



あと少しだけど限界か……ならそろそろだな。



1度その場で足を止め、手に持ったワインボトルを力の限り入口とは逆の壁へと投げつける。



バリーンッとボトル割れる激しい音と悲鳴の声を背に、入口へと全力で走る。




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