Light of hope Ⅲ【完】番外編5?up
「あれ?起きたんだ。…気分はどう?」
入ってきた黎は最初こそ少し驚いた様子だったが、今は気味が悪いぐらい笑顔だ。
「別に…なんともない」
素っ気なくいつも通り撥ね付けた…はずなのに黎はより一層笑みを深め、それは私にとっては不気味以外の何物でもない。
「ふーん、そんなに夜叉が恋しいの?」
「は?何でそうなる」
「それ…無意識なんだ」
そう言って私の腕を指差す黎。
それに誘導されるように視線を下げる。
するとさっき恭輔に掴まれて赤くなった箇所を、優しく包み込むように逆の手で握っていた。
咄嗟に手を離し、黎を伺い見ようと視線を上げる。
「くっ……かはっ…」
すると狂気を含んだ笑みを浮かべた黎に首を締め付けられた。