Light of hope Ⅲ【完】番外編5?up
苦しさから手を剥がそうと抵抗するが所詮男と女…力で叶うはずもなく、ギリギリと力を込められる。
「ふふっ、苦しい?君は僕の物だ……逃がさないよ」
意識が朦朧とし始め、身体から力が抜けていく。
すると、ゆっくり首を締める力が弱まり解放された。
「ヒュッ……ゴホッゴホゴホッ…」
「もし逃げ出すような真似したら…君の大事な仲間はどうなるだろうね?」
さっきとは打って変わり、無表情でそう告げた黎は部屋を出て行った。
…っく、狂ってる…。
酸素を必死に取り込みながら悪魔の背中を見送った後、しばらく目を閉じてジッとしていると、大分楽になった。