Light of hope Ⅲ【完】番外編5?up
自室に戻るとベットに身体を投げ出し、目を閉じる。
ここまで用意をしている恭輔がこの機会を逃すはずもない。
それにさっきの発言…黎も引く気はない。
つまり…
「……衝突するな」
恭輔と黎…どちらかが潰れるまで。
……結局恭輔に迷惑をかけたくなくて黎の手を取ったのに、これじゃあ意味がないな…。
痛む身体を動かさないようにベット脇の引き出しに手を伸ばして痛み止めを出すと、同じく脇に置かれた水で流し込む。
こんな大事な時に怪我で動けないのは困る…。
あと3時間……どこまで回復できるか。
今の1分、1秒が惜しくて考えるのを止めた。
酷使した身体は睡眠を欲しており、あっさり意識を引きずり込まれそうになる。
私はできる限り身体を休めるために抗うことなく意識を手放した。