Light of hope Ⅲ【完】番外編5?up
それどころか、
「そうそう。由美ちゃんがいないと蓮は暴れるし…」
「ゲームも面白くねぇし…」
「倉庫も活気がないからね」
口々にそう言う皆は鋭い目をしながらも、私を視界に捉えると優しく微笑んだ。
それに反応を見せた黎は顔には出していないものの、少し苛立ちが見え隠れしている。
「黒猫は僕の物。お前らには渡さない」
「由美は物じゃねぇし、お前のもんでもねぇ。さっさとケリつけてやる」
夜叉の雰囲気を纏った恭輔は鋭い眼光で黎を睨んでいる。
なんで恭輔も引かない…ここでぶつかれば少なからず被害が出るのは分かってるはずでしょ。
「ふーん、ここにいるってことは銀狼の奴らも殺していいんだね」
バッと黎を見ると、嬉しそうに微笑み指示を出そうとしている。