Light of hope Ⅲ【完】番外編5?up
が、ここら一帯に鳴り響いたのはカチッという不発の音。
それは恭輔たちの後ろからも聞こえてきた。
……つまり恭輔達の後ろに控えていたのも含め、黎の部下が持つ全ての銃が役に立たなくなったということだ。
「どういう…ことだ」
珍しく動揺を見せた黎を恭輔は嘲笑った。
「取引相手が乗っ取られたなんて普通思わねぇよな」
……銃の取引相手は大橋グループ。
「大橋グループを乗っ取ったのか…」
なるほど……そうすれば相手に細工を施した銃を入れるのは容易いだろう…。
「そういうこった。これで形勢逆転だな」
黎と恭輔の部下の数は2倍近く違う。
……やっぱり最初に思ったとおり黎が油断しすぎたんだ。