Light of hope Ⅲ【完】番外編5?up
点滴の準備をする看護師、話し込む医者と蓮を横目に窓の外へと視線を向ける。
そんなに心配しなくても異常なんて見つからないだろうに…。
少しでも弱みを見せたら潰される世界にいた私に弱音を吐くなんてことは許されなかった…だから、この程度なら耐えられる。
……だけど、こうやって淡々と他人事のように物事を考えてしまう自身が嫌になる。
蓮との違いを目の当たりにし、前のようには戻れないと思い知らされるから。
「……由美ちゃんに…何か、あったの?」
突然、ドアの方から聞こえてきた震えた声。
そこには朔を先頭に陽と海斗が立っていた。