Light of hope Ⅲ【完】番外編5?up
「大丈夫ですか!?」
入ってきたのは看護師で、床でうずくまる私を捉えると慌ててナースコールを押した。
駆け寄ってきた看護師に返事はしたいが、痛みが酷すぎてそんな余裕がない。
グッと服を握り締め、何とか痛みを緩和しようとするが一向に治まらない。
そこへ医者とストレッチャーを持った看護師数名が入ってきた。
「神崎さん、聞こえてますか?」
医者の問いかけに小さく首を縦に振る。
「移動しますよ」
その言葉と共にストレッチャーへと乗せられた。
……早く…探さないと…。
ブレスレットが気がかりだったが、朦朧としていた意識はストレッチャーが動き始めてすぐ途絶えた。