Light of hope Ⅲ【完】番外編5?up
「そんな…ものじゃない。蓮から貰った大切なブレスレット…」
早く探さないと見つからなくなる。
…落としてから時間が経ってしまっているから。
「また買ってやる。だから無茶はしないでくれ」
同じ物でもあのブレスレットじゃないと意味がない。
あれがないと前の私が消えていく感じがして怖いんだ。
小さく頭を振って抵抗を見せるが、全身が重くそれすら辛い。
「由美ちゃん、僕たちが探すからここで安静にしていて?絶対に見つけてくるから」
柔らかく笑いかけてくる朔は、その瞳に力強い光を宿していた。
……この瞳にはどうしてか安心感を覚える…。
「……うん。お願いします」
微かな抵抗を止めると、身体はそのままに頭だけ下げる。
すると2人ともあからさまに安堵を含んだ笑みを見せた。