Light of hope Ⅲ【完】番外編5?up
すると、まるで見計らったようなタイミングでドアが開かれた。
「由美の具合はどうなんだ?
……って起きたのか」
入ってきた海斗と視線が絡むと、ホッと安堵のため息をついた。
…海斗にも心配かけちゃったな。
心配してくれたお礼と報告も兼ねてニッコリと笑ってみせる。
「心配してくれてありがとうね」
少しぎこちなくなってしまったような気もしたが、決して作った笑みではないからと自身を納得させる。
「ゆ、由美が……笑った」
さっきの朔と陽同様に呆然と立ち尽くした海斗を見て、やっぱり笑えるようになったんだと確信した。